Al, Fe を含むphase E のX線および赤外分光法による結晶学的研究
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概要
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本発表では、Al,FeおよびAlで置換したphase E に対して四軸自動結回折計用いて単結晶X線回折実験及びFT-IRによる測定を行い陽イオンの置換による構造変化、水素結合の情報について調べた結果を報告する。試料合成条件はそれぞれマルチアンビル型高圧発生装置で9.3GPa, 875℃で24時間保持、15GPa, 1000℃, 1時間保持したのち急冷回収した。赤外吸収スペクトルの結果から、O-H伸縮振動に起因すると考えられる3600,3400,2950,2590cm-1付近にピークが見られた。Libowitzky (1999) を用いてd(O…O)を求めると3400 cm-1付近に対する値が八面体の稜の長さとよく一致している。また、単結晶X線回折データおよびMEMによる解析結果から、端成分のものと比べて格子定数、M1-O, Si-O等の結合距離に変化がみられた。MEMにより水素に起因する情報が期待されたが現在のところその情報が得られていない。
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