東松浦玄武岩の希土類鉱物 (3) 満越に産するkozoiteとcalcio-ancyliteの化学組成
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概要
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kozoite (REE(CO<SUB>3</SUB>)(OH))は佐賀県東松浦半島に分布する東松浦玄武岩で発見された新鉱物である。kozoiteはREE<SUB>x</SUB>M<SUP>2+</SUP><SUB>2-x</SUB>(CO<SUB>3</SUB>)<SUB>2</SUB>(OH)<SUB>x</SUB>・(2-x)H<SUB>2</SUB>Oで表されるancyliteグループのx = 2の端成分である。本研究ではkozoiteについて化学組成の方向からアプローチした。 主な結果は以下の通りである。(1)電子回折図形からサンプルはancyliteグループの鉱物と同定できた。(2)全てのkozoiteの球状集合において中心側がLaに富み外側がNdに富んでいた。LaとNd,CaとYの間に負の相関が見られた。(3)2試料においてCaの割合が高くcalcio-ancyliteの領域に入っており,さらにそのうちの1つはLaが支配的な化学組成であり,これはancyliteグループの新しいメンバーである。
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