山形県大堀鉱山における鉱化作用および硫黄・炭素・酸素同位体について(予報)
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概要
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大堀鉱山はグリーンタフ地域の中新世浅熱水鉱床の一つで,中新世の炭酸塩岩を交代したスカルン鉱床(蟹ノ又鉱床および粗粒玄武岩中の鉱脈鉱床(中ノ又鉱床など)からなる.本地域は火山岩・火砕岩等が広く分布し熱水変質を被る.花崗岩類および粗粒玄武岩などが貫入し,鉱化熱水は花崗岩類と関連深い.安定同位体は鉱床・母岩について測定した.現在,硫黄(δ34SCDT)は,蟹ノ又鉱床の黄鉄鉱6.2-7.2‰,中ノ又鉱床の黄鉄鉱6.9-7.2‰,同黄銅鉱5.1-5.2‰で,新第三紀ベースメタル鉱脈鉱床の値に収まる.また炭素(δ13CPDB)・酸素(δ18OSMOW)は蟹ノ又鉱床の方解石で各々,-13.3~-8.6‰,+10.1~+16.3(1つだけ+22.5)‰を得た.
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日本鉱物科学会 | 論文
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