ゲスト分子除去に伴うメラノフロジャイトの構造変化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Melanophlogite (MEP)は化学式で23SiO2・M12・3M14と表され、式数(Z)は低温相で4、高温相で2である。CO2, CH4, N2などのゲスト分子は、M12と14と表される、ケージに閉じ込められている。これらゲスト分子は約950℃で6時間以上加熱すると、構造中から取り去ることができる。脱ゲスト後のMEP (GR-MEP)の空間群はPm3nで、格子定数は室温において a = 13.448(2) Åである。単位胞体積はゲスト除去前に比べ約0.9%膨張していたが、フレームワークはゲスト除去前に比べほとんど変化していないと考えられる。構造相転移は-50から200℃の温度範囲では確認されなかったものの、平均二乗変位(MSD)と一般化確率密度関数 (PDF)の結果は、温度の低下に伴う秩序化の進行を示唆しており、さらに低温では低対称へ相転移する可能性がある。
- 日本鉱物科学会の論文
日本鉱物科学会 | 論文
- シリケイトメルト中の水の拡散
- 岡山市北西部, 日近花崗閃緑岩体の岩石記載および全岩化学組成
- 高エネルギー陽子マイクロビームによる鉱物中の水素定量分析法の開発
- 日本海竹島海山(仮称)のかんらん岩捕獲岩の成因とその意義
- 高輝度 高指向 連続光・直線偏光の単結晶X線回折への恩恵