乳腺画像診断におけるReal-time Virtual Sonography(RVS)の有用性:現状と将来展望
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概要
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Real-time Virtual Sonography(RVS)は磁気位置センサーユニットを用いて,超音波施行中に探触子走査面に一致したMRI/CT画像情報をリアルタイムに表示することができる画像診断装置である。我が国で開発された革新的画像融合技術であり,愛知医科大学では2005年よりRVSを導入し乳腺画像診断への応用開発を行っている。RVSの位置精度における検討では乳腺MRI造影病変検出における超音波画像とMulti-Planar-Reconstruction(MPR)画像との位置ずれは,3次元方向においてそれぞれ7.7,6.9,2.8mmであり,3次元誤差は12.0mmであった。Second-look USにおけるMRI-detected lesionの検出率は超音波単独では30%であったが,RVS併用により90%まで改善した(p<0.001)。RVSを用いることで術者の技量にかかわりなく再現性をもってMRI造影病変近傍に超音波探触子を誘導することが可能であった。3D-CT lymphography,SPECT,PET-CTとの組み合わせや時相の異なる超音波画像情報の比較などへも応用可能な新技術であり,乳腺画像診断の新たなモダリティとなることが期待される。
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