PHPTの手術術式をどのように選択するか?
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概要
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原発性副甲状腺機能亢進症(PHPT)の術式選択を考えるために,当院で手術を施行した原発性副甲状腺機能亢進症(PHPT)症例197例について検討した。197例の手術成功率は98%で,術前に単腺病変と診断し副甲状腺手術のみを施行した145例では,136例(93.8%)がfocused approachで手術を完遂できていた。遺残腫大腺が手術不成功の主な原因と考えられたが,橋本病や異所性甲状腺も画像診断や手術を困難にする要因となっていた。正確な術前画像診断に基づくfocused approachがPHPT手術の第一選択であると考えるが,多腺病変の可能性がある場合や併存疾患のため局在診断が困難な場合は両側検索を考慮すべきである。
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