腹部大動脈ステント挿入術中に心静止をきたした一例
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概要
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腹部大動脈破裂患者に対する緊急ステント挿入術症例の麻酔管理を経験した。手術前より著明な出血性ショックがあり,急速大量輸液,輸血を強いられた。頭部,下腿部以外は術野となり,積極的な保温・加温が困難だった。このため低体温,電解質異常が主因と思われる術中心静止が生じたが,迅速な対応により自己心拍を再開させることができた。出血性ショックに対して急速大量輸液,輸血が必要な患者の麻酔では,より適切な輸液,輸血温度管理,体温管理,血液ガス電解質管理の必要があると思われた。
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