単結晶ダイヤモンド工具によるコバルトレス超硬合金の切削加工―第3報 切削油剤が工具の摩擦・摩耗特性に及ぼす影響―:—第3報 切削油剤が工具の摩擦・摩耗特性に及ぼす影響—
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概要
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光学素子などの高精細な部品加工に用いる射出成形用金型の長寿命化を実現するために,コバルトレス超硬合金に直接切削加工を施すことが研究の目的である.本報では,切削油剤として硫黄系極圧添加剤,ジメチルシリコーン,オレイン酸,ZnDTPおよび水溶性切削液を用いて単結晶ダイヤモンドと超硬合金の摩擦特性および切削特性を実験的に評価する.摩擦実験においては,いずれの油剤も乾式と比べて摩擦係数の低減効果があり,とくに境界潤滑性の高いオレイン酸とZnDTPでは顕著である.切削実験においては,水溶性切削液では工具刃先のチッピングが発生しやすいが,酸素遮断効果があるジメチルシリコーンや耐酸化性を有するZnDTPを加工面に塗布することにより,177mの切削終了時でも0.022μmRaの鏡面加工ができる.
- 社団法人 砥粒加工学会の論文
社団法人 砥粒加工学会 | 論文
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