Rapid Rotation Grindingによる高品位・高能率加工 第2報:工作物高周速度域の研削現象:第2報:工作物高周速度域の研削現象
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概要
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研削加工における工作物周速度の高速化は,工作物からみたときの熱源通過速度の増加による工作物に与える熱影響の抑制が期待できる.この作用を実際の機械要素部品の加工に適用させるために,工作物周速度を飛躍的に増大させたRapid Rotation Grindingによる焼入れ鋼の研削実験を行った.本報では,研削ホイールの周速度が200m/sとなる超高速研削において,従来適正とされた研削ホイールと工作物の周速度比を超える500m/minまで工作物周速度を高速化させた場合の研削現象について述べる.実験により,工作物周速度の増大に対する工作物表面粗さの増加指数は理論値よりも小さくなることや,スパークアウト後の工作物表面粗さは工作物周速度が増大するにもかかわらず小さく保たれることがわかった.さらに,工作物表層の微視的な組織変化がなく,残留応力が研削前と同等となるダメージフリー研削を実現できることが明らかになった.
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社団法人 砥粒加工学会 | 論文
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