金型深彫り加工用小径ボールエンドミルの開発―第2報:たわみ量と工具摩滅量を考慮した加工法による超高精度加工の実現―:-第2報:たわみ量と工具摩滅量を考慮した加工法による超高精度加工の実現-
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概要
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金型は,旋削加工,穴あけ加工,フライス加工などの切削加工の他に研削加工,研磨加工,放電加工などを加えた加工技術の集約によって加工されている.これまで,複雑形状の精密金型の加工,とくに金型の深彫り加工に対してはエンドミルなどの切削工具では加工が困難なために放電加工に頼るところが大きかったが,その加工能率の低さや加工変質層の生成などの問題点が指摘されており,近年ではエンドミルによる切削加工が一般化されてきている.本研究では,小径ボールエンドミルの金型の深彫り加工への適用における切削加工特性,すなわち小径ボールエンドミルの回転挙動,切削抵抗,実質切込み率および加工精度について体系的に追求,検討し,深彫り加工用小径ボールエンドミルの最適設計に対する指針を得ることを目的としている.本報では,前報で得た最適工具形状のボールエンドミルを用いて切削中に発生する工具摩滅量と工具たわみ量を定量的に把握し,それらを加工プログラムに適用することにより深彫り加工における高精度加工を実現することができた.
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社団法人 砥粒加工学会 | 論文
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