微粒子ピーニング処理を用いた生体親和表面の創製
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では, 微粒子ピーニング処理を用いて生体に対して優れた親和性を有する表面の創製を試みた. 作成した表面の耐食性は, 粗面化に伴って低下したが, 生体材料として実用するには十分問題ないレベルと判断された. また, 本研究の範囲では, 表面に存在する凹凸の形状特徴は耐食性にほとんど影響を及ぼさなかった. 微粒子ピーニング処理を施した表面上で培養した細胞の死亡率は, 鏡面仕上げの表面上での結果と比較して低かった. これは, 表面の凹凸が細胞の付着を促進したことと, 投射材から表面へ拡散した元素が毒性イオンの溶出を妨げたことに起因するものと考えられる. したがって, 適切な投射材を用いてFPB処理を施すことにより, 生体適合性の改善を図ることが可能と考えられる.
- 社団法人 砥粒加工学会の論文
社団法人 砥粒加工学会 | 論文
- 3軸同時制御による大曲率光学表面の超精密切削加工
- 電気防錆加工法の開発研究 ―各地の水による防錆への影響―
- ブラスト研磨法による超硬合金の研磨機構に関する研究:第1報:研磨材投射速度と研磨時間が表面粗さに及ぼす影響
- CO2パルスレーザによるサファイアウエハの熱応力割断
- 微小引っかきによるシリコンウエハ研削現象の解析