経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)症例の長期予後に影響する因子の検討
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概要
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【目的】経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)症例の長期予後に影響する因子を検討し、PEGを行うべき対象患者や時期について考察した。【対象及び方法】対象は2004年1月~2010年12月までにPEGを施行した183例。PEGの方法はPull法で行った。【結果】PEG後の死亡原因は肺炎・呼吸不全が最も多かった。多変量解析の結果、性別、悪性腫瘍を有する、コリンエステラーゼ(ChE)、術後経口摂取可能の4項目が独立した予後予測因子として挙げられた。【結論】PEG後の主な死因は肺炎であり、誤嚥などのリスクを考えると、嚥下機能が保たれPEG後にわずかでも経口摂取が見込める症例が適していると考えた。また極度の栄養不良は予後不良であり、栄養状態を早期にアセスメントし、ChEなどを指標とした栄養状態が保持されているうちに行うのが好ましいと考えた。
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