山形大学病院における栄養アセスメントシステムの構築
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概要
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近年、NST (Nutrition Support Team) を導入する施設が急増している。当院でも2003年3月よりNSTが導入されたが、医療スタッフの栄養管理に関する認識の差が大きく、さらに入院時の患者に対する栄養評価が必ずしも行われないために、NST活動は低迷していた。この状況を改善するため汎用ソフトウェアを利用した独自の栄養アセスメントシステムの構築・導入を行った。本システムは、患者情報管理、主観的包括的栄養評価 (SGA)、身体状況、身体計測、血液検査データ入力による種々の栄養評価を自動化し、栄養アセスメントシート作成機能が付加されている。さらに本システムには、評価結果に基づいた輸液処方の設計ソフトウェアも併せて構築した。本システム導入により専門スタッフによる適切な栄養管理が可能となり、担当薬剤師が適切かつ迅速に高カロリー輸液療法の処方例を提示できるようになった。
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日本静脈経腸栄養学会 | 論文
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