粘度調整食品を用いた経腸栄養の胃食道逆流に伴う誤えん性肺炎の予防と患者のQOLに対する長期的影響
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概要
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経腸栄養において、胃食道逆流とそれに伴う誤嚥性肺炎は経腸栄養の継続を妨げるばかりでなく、患者の予後を左右する重大な合併症である。今回ペクチンを原料とする粘度調整食品を用いて経腸栄養剤の粘性を上げることにより、栄養剤の胃食道逆流が減少し、誤嚥性肺炎を長期間予防しえた症例を経験した。植物成分であるペクチンを用いた粘度調整は安全性も高く、経腸栄養中の胃食道逆流と誤嚥性肺炎に難渋する症例やその予防に有効な対策と考えられる。また、栄養剤の粘性を上げて胃食道逆流や誤嚥性肺炎を防止することにより、比較的短期間に臨床症状は改善した。その上、充分な栄養量を継続して投与することが可能となるため、長期間にわたり良好な全身状態を維持できる。そのことが十分な看護やリハビリテーションに繋がり、結果として患者QOLの向上に寄与し得ることも示唆された。
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日本静脈経腸栄養学会 | 論文
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