脂肪酸バランスと炎症の制御
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概要
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栄養素であり、かつ生体膜リン脂質や中性脂肪の構成成分でもある脂肪酸は、生命活動において必須である。脂肪酸には多くの種類があり、飽和と不飽和、さらに不飽和度の高い多価不飽和脂肪酸などに大別される。また、多価不飽和脂肪酸の中でも分子内の二重結合の位置によりn-3系、n-6系の脂肪酸が存在しており、それらは哺乳動物の体内において相互変換されることはなく、代謝的に質の異なる脂肪酸である。このように質の異なる脂肪酸が生体内で特徴的な分布を示し、それぞれに特異な代謝を受け、さらにその代謝は互いに影響し合うことで、様々な生理機能や病態に影響を及ぼすことが知られている。そこで本稿では、このような脂肪酸バランスの違いが関わる事象について、とくに炎症性疾患との関連についてご紹介したい。
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日本静脈経腸栄養学会 | 論文
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