がん化学療法に伴う摂食障害 (悪心嘔吐、味覚異常など) の対策
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概要
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がん患者に対する積極的な栄養療法は否定的であったが、近年はがん患者への積極的な栄養療法が提案されるようになってきた。しかし、がん患者の多くはがん化学療法や放射線療法などに伴い摂食障害になることも多く、また、がん特有のがん悪液質が原因となることで栄養不良が起こり得るため、早期からの栄養管理を行うことはとても重要である。特に外来化学療法を受ける患者は家庭で日常生活を送り、栄養管理を家族や自身で行いながら治療を受けることになるため、様々な問題を抱えている。そこで、特にがん化学療法の副作用として摂食障害の原因となる悪心・嘔吐、味覚異常、口腔粘膜炎、食欲不振の対策について、定義、発現機序、発現時期、症状、予防対策、栄養療法や食事内容の工夫について述べるが、患者及び患者家族のquality of life (QOL) に大きく影響する摂食障害を画一的に対応することは困難である。実際の臨床現場では患者個別の対応が望まれる。
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日本静脈経腸栄養学会 | 論文
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