神奈川県下におけるNST加算制度の現状
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概要
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はじめに : 平成22年4月より「栄養サポートチーム (nutrition support team ; 以下、NSTと略) 加算制度」が開始された。神奈川NST研究会では制度開始後の県内における現状を明らかにする目的で調査を実施した。対象および方法 : 平成22年12月に県内でNST稼動中の53施設に対し、NST加算制度に関する記述回答式アンケート調査を実施した。結果 : 48施設より回答を得た。加算算定施設は16施設 (33%)、加算未算定施設は32施設 (67%) であった。算定施設では管理栄養士を専従とした1チームでの回診が多く、上限の1回30件まで算定している施設はなかった。未算定施設では費用対効果に見合わない等の理由で算定できていなかった。また加算要件が厳しいと感じている施設が多かった。考察・結語 : 本調査から神奈川県内では加算要件が厳しいとする声が多く、加算算定施設でも、診療報酬を十分得ることができていない現状が明らかとなった。一方加算算定施設では、制度新設により「NSTによる栄養管理の質」が向上したと感じており、このことは、NST活動に対し有益と考えられた。
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日本静脈経腸栄養学会 | 論文
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