Hirschsprung病類縁疾患に対するシンバイオティクスの有用性
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概要
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Hirschsprung 病(H病)類縁疾患、特に新生児期より症状をきたし、長期間の静脈栄養を要する症例は、静脈栄養による肝障害とうっ滞性腸炎に起因する敗血症とが相まって致命的な肝不全あるいはIntestinal failureをきたす極めて予後不良な疾患である。われわれは、予後不良の最大の要因はうっ滞性腸炎、すなわちbacterial overgrowth syndromeと考え、H病類縁疾患症例には積極的にシンバイオティクスを投与している。ここでは糞便中の細菌学的解析を行った3症例について報告する。何れもうっ滞性腸炎、イレウスの発症頻度は低下した。H病類縁疾患の病態は複雑であり腸内細菌叢の異常のみが要因ではないが、これを是正することで臨床症状の改善が期待できる可能性が示唆された。
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日本静脈経腸栄養学会 | 論文
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