PPM‐Iと病凍におけるNST担当チームを併用したNST活動のアウトカム評価―PEG症例における検討―
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概要
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浜田医療センターでは、2005年3月から全科型NSTを稼動した。PPM-Iに加え、各病棟でNST担当医/NST担当看護師によるNST担当チームによる活動を展開し、病院全体でのNSTに加え、病棟単位でのきめ細かい対応を行っている。NST活動のアウトカムを評価するためにNST稼動前後に当院で実施されたPEGの126症例を対象として、PEG実施後の合併症発症率、PEG実施前の栄養管理について抽出し比較検討した。PEG実施後2週間以内の合併症発症率は63.5%から41.3%へ減少した。また、経腸栄養の開始時期が入院後35.5日から24.6日へと有意に短縮され、PEG実施前に経腸栄養を併用した症例が44.5%から54.0%へ増加傾向を示し、経腸栄養が積極的に実施されるようになった。NST稼動によってPEG症例に対するシステムの見直しを行い、より良い医療効果がもたらされ、当院のNSTシステムが有用である可能性が示唆された。
- 日本静脈経腸栄養学会の論文
日本静脈経腸栄養学会 | 論文
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