低栄養患者に対する看護師の意識と介入行動の実際
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概要
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【目的】低栄養患者に対する看護において、現状の栄養管理への介入行動は不十分であると思われる。そこで、現在の栄養管理に関する看護師の意識と実際の介入行動を分析することで、いかにすれば十分な介入行動がなされ得るかを明らかにするため本研究を行った。<BR>【対象及び方法】病棟勤務の看護師361人に対して、栄養管理に関する意識とその介入行動を問うアンケート調査を行い、83%の回答率を得た。調査結果について、カイ2乗検定、多重ロジスティック解析を行った。<BR>【結果】低栄養患者に対する看護師の意識について、看護介入の必要性に対する意識の違い(高低)及び知識不足に対する意識の違い(高低)は実際の介入行動(の高低)に影響しうることが示唆された。一方、年齢や経験年数の相違による意識と介入行動のパターンには差がないことが明らかとなった。多重ロジスティック回帰分析では、介入行動に有意に影響を与える因子として、看護介入の必要性について意識が高いこと及び栄養管理について医師と十分に連携が取れているという意識が高いことがあげられた。<BR>【結論】低栄養患者に対して看護師が十分に介入行動するには、栄養管理に関して医師と十分に連携を取ることが重要であると考えられた。
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日本静脈経腸栄養学会 | 論文
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