超音波ガイド下遠位側大腿静脈穿刺法による中心静脈カテーテル留置の施行経験
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概要
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高齢患者への中心静脈カテーテル留置においては、内頚あるいは鎖骨下静脈経由では偶発症や事故抜去が問題となり、鼠径部大腿静脈経由ではカテーテル挿入部の易感染性が問題となる。超音波ガイド下に鼠径靱帯より遠位の大腿静脈を穿刺しカテーテルを挿入する方法が偶発症もなく感染も予防できる方法とされているが、今回我々は超音波ガイド下に、より遠位側で大腿静脈を穿刺して中心静脈内にカテーテルを挿入、留置する方法を行った。挿入部位は鼠径靱帯から平均17cm遠位に置くことができ、偶発症は認めなかった。8例の高齢患者に本法を施行したが、事故抜去やカテーテル感染はなく、また清拭やオムツ交換などの陰部及び鼠径部への看護、介護処置を行いやすいという有用性も認められた。
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日本静脈経腸栄養学会 | 論文
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