粉砕および懸濁重合トナーの粉体特性
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概要
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電子写真システムの高画質化のために,信号のデジタル化や高解像度化が進行中である。これに伴い使用されるトナーも小粒子径化の傾向にある。小粒径トナーを製造する方法として従来の機械粉砕法と,比較的新しい手法として重合法がある。重合法の一つに懸濁重合法がある。前者は不定形のトナーとなり,後者は球形のトナーとなるという違いがある。そこで,この2つの方法を用いて,ほぼ同組成の形状と平均粒径の異なるモデルトナーを作製し,その粉体特性および電子写真特性を調べた。その結果,懸濁重合トナーの帯電量は粉砕トナーと同様に電荷制御剤の混合割合によって調節可能であること,球形トナーは良好な流動性を有するが,ブレードクリーニングに適さないこと,2成分現像剤として,球形トナーはキャリアに対するスペント量が少なく,長寿命であることが明らかとなった。
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The Imaging Society of Japan | 論文
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