ERFインクジェットの交流電界制御
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概要
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ERFは電界を印加すると,みかけの粘性が極端に増加する性質を持つ流体である.ERFをインキとして用い,このインキを加圧する.もし,電界がない場合にはインキは圧力によりノズルから噴出する.ここで電界を印加すると,増加した粘性のためインキの噴出は停止する.したがって,電界のオン・オフによりインキの噴出タイミングを自由に選べることとなり,ドロップオンデマンドインクジェットが実現できる.このERFは通常,絶縁性の油性流体を分散媒として,その中にシリカなどの絶縁体の微粒子粉末を体積比で20%程度分散させたものである.この液体の組成は印刷用インキやペイントなどの組成とよく似たものである.したがって,ERFインクジェットは,建物の壁面印刷など耐候性を要求される場合へのインクジェット記録の適用が可能となる.この方式のインクジェットについては,すでに実現性の理論的検討および,直流電界制御によるインキの噴出制御の確認についてすでに報告されている.ここでは,制御電界に交流を用いることを提案し,これにより,より安定した噴出制御が可能となり,さらに応答特性も向上することを実験的に確認した.
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The Imaging Society of Japan | 論文
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