離散要素法による現像剤挙動解析シミュレーションへの高性能計算技術の適用
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概要
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電子写真は,現像剤粒子を高速かつ高精度に制御する技術であり,高画質,高速,カラー化等の高度で多様な要請に応えるために離散要素法 (DEM) による数値シミュレーションの設計援用が有効である.一方,DEMは全粒子間の電磁的,機械的相互作用を計算し,個々の運動方程式を時間ステップ毎に積分するため,計算量が膨大となってしまう.近年,グラフィックスプロセッサ (GPU) は,低消費電力で比較的安価な計算能力の高い共有メモリ型並列プロセッサとして高性能計算 (HPC) の分野をはじめ,広く注目を集めている.このGPUを用いた数値計算はすでに様々な科学技術計算で行われており,非常に高い演算性能が達成されている.そこで,本研究では,DEMによる現像剤挙動解析シミュレーションにGPUやツリー法といったHPCの分野で一般的に用いられている高速化手法を適用した.また,TSUBAME 2.0のThinノード,1ノードに提案するシミュレーション手法を実装し,有効性を検証した.
- The Imaging Society of Japanの論文
The Imaging Society of Japan | 論文
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