高分子コロイドフォトニック結晶によるレーザ
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概要
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コロイド微粒子が3次元的に規則配列した集積体,すなわち「コロイド結晶」に関する研究が近年,活発化している.コロイド結晶の魅力は,分散液中で働くコロイド微粒子間の相互作用を巧みに利用すると,自発的にコロイド結晶を形成できることである.微粒子の大きさが数百ナノメートルのコロイド結晶では,可視波長域に発現した反射光を目で観察できる.これまでコロイド結晶を用いたフォトニックデバイスの応用研究において,微粒子の隙間にハイドロゲルや液晶に代表されるソフトマテリアルを挿入して,ブラッグ反射波長が様々な外部刺激に応答する光学センサの研究が主であった.本稿では,コロイド結晶の反射をより積極的に利用した光励起によるレーザ発振について紹介する.レーザ発振はコロイド結晶の反射バンド内で発現し,その発光の線幅は0.17nmにも達していた.さらに,全て高分子材料で構成されたフレキシブルレーザの作製に成功し,従来の無機材料からなる外部共振器レーザでは成し得ない柔軟性や加工性を付与させることができた.
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The Imaging Society of Japan | 論文
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