電荷制御剤の粒子径が及ぼすトナー帯電への影響
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概要
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トナーにおける電荷制御剤が帯電特性に及ぼす影響を実験的に検証した.異なる3種類の粒子径であるCCA (アゾ系鉄化合物)を用いて,おのおの3種類のトナーを作製した.原料のCCA粒子径は飽和帯電量には影響しないが,トナーの帯電立ち上がり速度に影響を及ぼすことを見出した.化学分析,パーティクルアナライザー分析,溶融フィルム化したトナーの光学顕微鏡観察により,トナー表面のCCA粒子径は,内部に存在するCCAのそれより大きいことを示した.帯電の立ち上がり速度は,トナー表面に存在するCCA粒子径が大きいものほど速い.トナー表面に存在するCCA粒子径は,CCAのトナー表面存在量と同様に,トナー帯電立ち上がり速度を決定する重要な因子であることを結論した.
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The Imaging Society of Japan | 論文
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