働くがん患者への就業支援に関する現状調査:専属産業医インタビューを通じて
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概要
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がんを持ちながら就労している人(がん就労者)の就業支援の実態は明らかでない。そのため,がん就労者を支援した経験のある専属産業医にインタビュー調査を行った。大企業では復職支援制度が確立していた。制度外の支援が必要な場合には産業医が一定の役割を果たしていた。がん就労者は必ずしも従前の業務ができなくても周囲の同情的支援のため,他の病気に比べ復職しやすい面があるという意見が多かった。一方で,他者への危険を及ぼすような体調では復職は困難であるとの意見が聴取された。個人情報保護の問題やメンタルヘルス不調の合併も注意すべき問題であると考えられる。(表1)
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The Institute for Science of Labour | 論文
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