炎症性腸疾患症例のmesalazine製剤不耐症に対する脱感作療法
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概要
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目的:炎症性腸疾患患者でmesalazine不耐症に対して脱感作療法を行い,mesalazineの服用が可能になることを試みた.方法:28例のmesalazine不耐症症例に対して脱感作療法を行った.脱感作はmesalazineを粉砕し,1mg/dayから増量していくHoldsworth<SUP>1)</SUP>の方法で行った.結果:脱感作療法を行った28例中,2例が脱落し,26例で評価した。成功は22例【84.6%】,不成功は4例【15.4%】であった。成功例のうちの17例【77.3%】はその後mesalazine のみで寛解を維持しており,他の治療が必要であったのは5例であった.結語:脱感作療法はmesalazine不耐症症例に対して有用な治療法であった.
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日本大腸肛門病学会 | 論文
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