急性虫垂炎として切除した閉経後虫垂子宮内膜症の1例

元データ 2007-02-10 日本大腸肛門病学会

概要

今回我々は, 虫垂炎を疑い手術を施行した閉経後虫垂子宮内膜症を経験したので報告する.症例は57歳の女性, 主訴は下腹部痛であった. 右下腹部を中心に圧痛をみとめ, Blumberg徴候陽性であった. また, 頻尿を認めた. 血液検査で白血球数の増加およびCRP値の上昇認め, 腹部超音波検査, 腹部骨盤CT検査で虫垂穿孔性の骨盤膿瘍が疑われた. 穿孔性虫垂炎および骨盤内膿瘍の診断にて, 緊急手術を施行した.手術所見では虫垂は末梢側約1/2が腫大し, 後腹膜側に癒着しており, 虫垂末梢側に膿瘍を認めた. 切除標本の病理組織学所見では虫垂粘膜に炎症は認められず, 虫垂の漿膜側の筋層内に子宮内膜を認め, 虫垂子宮内膜症と診断した.虫垂子宮内膜症は術前診断が極めて困難であり, 術後の詳細な病理学的検索が重要であると考えられた.

著者

和田 伸介 大分大学救急医学
野口 剛 大分大学医学部消化器外科
川原 克信 大分大学医学部腫瘍病態制御講座(外科第2)
内田 雄三 国家公務員共済組合連合会新別府病院
内田 雄三 大分医科大学第2外科
内田 雄三 西田病院外科
柴田 智隆 国公共済連新別府病院外科
柴田 智隆 国家公務員共済組合連合会新別府病院外科
唐原 和秀 国家公務員共済組合連合会新別府病院外科
和田 伸介 国家公務員共済組合連合会新別府病院外科
内田 雄三 新別府病院(共済) 呼吸器外科
川原 克信 大分大学医学部第2外科
柴田 智隆 大分医科大学 腫瘍病態制御講座
野口 剛 大分大学消化管外科
内田 雄 大分医科大学第二外科
川原 克信 大分大学医学部 総合外科学第2

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