ポリイミド/エポキシ樹脂/銀フィラー3成分系複合フィルムの熱および力学的特性
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概要
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ポリイミド, エポキシ樹脂および銀フィラーの3成分からなる複合フィルムを調製した。動的粘弾性解析, 熱機械分析, および引張試験により, フィルム組成と熱および力学的特性との関係を詳細に検討した。さらに, 弾性率および熱膨張係数の銀フィラー含量依存性について, 実測値と複合則により予測される理論値との比較検討を行い, 樹脂中における銀フィラーの分散形態についての考察を試みた。これらの解析の結果, フィラーの充填により樹脂成分の分子鎖運動および相分離が抑制され, フィラー含量が増加するとフィラー間距離が小さくなり, その結果として前述の効果が強くなることが分かった。また, エポキシ樹脂を添加すると, 橋かけ構造が形成されフィルムが力学的に補強される一方で, その添加量が増加すると, 橋かけ密度の増大によるフィルムの脆性化が進むため, 20重量部添加のところに引張強さの極大が出ることが分かった。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
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