ポリイミド系接着フィルムの熱時表面構造解析
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概要
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銀フィラー含有ポリイミド系接着フィルム表面の熱時変化について, 温度可変の原子間力顕微鏡 (AFM) を用いて表面形状と弾性率分布を測定し, 銀フィラーが表面の熱変化に与える影響を調べた。さらに, ポリマー成分の分子構造変化を表面増強ラマン分光法 (SERS) を用いて解析した。AFM観察結果では, 銀フィラーを含まないフィルムでは目立った変化は見られなかったが, 銀フィラー含有接着フィルムでは, 170℃以上に加熱すると急激な表面形状の変化, 弾性率分布の変化が生じた。一方, 表面増強ラマンスペクトルからは, 170℃以上に加熱すると, 銀とポリマーの界面でポリイミドが加水分解し, 生成したポリアミド酸が銀と相互作用していることが分かった。ポリマーの分子構造の変化が, 熱時の接着力向上に寄与していると推察した。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
著者
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武田 信司
日立化成工業株式会社総合研究所素材開発センタ
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増子 崇
日立化成工業 (株) 研究開発本部
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中山 紀行
日立化成工業 (株) 研究開発本部
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金 文錫
日立化成工業 (株) 研究開発本部
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武田 信司
日立化成工業 (株) 研究開発本部
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