酸無水物で硬化したエポキシ/アクリレート系IPNのクレーナノコンポジットの物性
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概要
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エポキシ樹脂の高性能化を目的として, エポキシ樹脂/アクリレートIPNとモンモリロナイト (MMT) とのナノコンポジットの合成と物性について検討した。エポキシ樹脂の硬化剤には酸無水物を, アクリレートの重合開始剤には, AIBN, BPOまたはDTBPOをそれぞれ用いた。MMTは, 塩化ジメチルジステアリルアンモニウムまたは塩化アミノラウリン酸処理されたものを用いた。樹脂組成物は, X線回折測定, TEM観察, 動的粘弾性測定および破壊靭性試験により評価した。得られた樹脂組成物は, 各成分が相分離した相分離型IPNであったが, 有機変性MMTを添加することで, 各成分の相溶性が向上することがわかった。また, 樹脂組成物中のMMTは, いずれのラジカル重合開始剤を用いた場合でも, 層間挿入型と層剥離型の混在したナノコンポジットであった。破壊靭性は, 有機変性MMTを添加することで向上した。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
著者
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門多 丈治
大阪市立工業研究所
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奥村 浩史
京都工芸繊維大学大学院先端ファイブロ科学専攻
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長谷川 喜一
龍谷大学理工学部物質化学科
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竹岡 泰宏
龍谷大学理工学部物質化学科
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奥村 浩史
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
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