エポキシ樹脂のアルミニウム片埋込モデルによる熱衝撃試験
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概要
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エポキシ樹脂は, 絶縁材料として使われる場合にはインサートとなる電極や半導体チップを埋め込んだ構造となり, 熱膨張差に起因する熱応力を必然的に受ける。本研究では, 比較的単純な形状のインサートを埋め込んだエポキシ樹脂試験片を作製して熱衝撃を与え, インサート形状および界面接着に着目してその破壊形態と発生頻度を検討した。埋込材の形状により大きく2種類の破壊形態が観察された。埋込材の形状が丸形のとき円筒型の, また角形のとき対角線型のき裂進展となる。これらは異なる破壊寿命分布すなわち故障モードを示しており, 異なる破壊の機構をとっていると考えられる。また, 界面の接着を変えても同じ2種類の破壊形態が見られ, 同じ円形埋込材でも接着を良くすると円筒型, 悪くすると対角線型のき裂進展となる。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
著者
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久保内 昌敏
東京工業大学
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仙北谷 英貴
東京工業大学 大学院 理工学研究科 化学工学専攻
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津田 健
東京工業大学ものつくり教育研究支援センター
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安田 章宏
法政大学・工学部機械工学科
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新井 和吉
法政大学・工学部機械工学科
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北條 英光
日本大学・生産工学部管理工学科
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津田 健
東京工業大学 大学院 理工学研究科 化学工学
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久保内 昌敏
東京工業大学大学院・理工学研究科化学工学
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仙北谷 英貴
東京工業大学大学院・理工学研究科化学工学
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津田 健
東京工業大学大学院・理工学研究科化学工学
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