Lynch症候群に発症し急速に進行したIIc類似進行大腸癌の1例
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概要
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症例は64歳女性.家族歴に胃癌(父),腎癌(弟),卵巣癌(長女),神経膠芽腫(長男)があり,既往歴は子宮体癌(49歳),直腸癌(57歳),横行結腸癌(59歳)の手術施行後であった.大腸癌術後に1年毎に施行されていた下部消化管内視鏡検査にて上行結腸に15mm大の平坦陥凹病変を認め,IIc類似進行大腸癌と診断し右半結腸切除術を施行した(Stage IIIb,pT3N2M0).ミスマッチ修復遺伝子検査では<I>MSH2</I>の変異を認めLynch症候群と診断された.Lynch症候群では,本症例のように急速な進行をきたす病変を念頭に置いてサーベイランスを行う必要がある.
著者
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國立 裕之
京都桂病院
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安原 裕美子
京都桂病院呼吸器センター病理診断科
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臼井 智彦
京都桂病院 消化器内科
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日下 利広
京都桂病院 消化器内科
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藤井 茂彦
京都桂病院 消化器内科
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畦地 英全
京都桂病院 消化器内科
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後藤 規弘
京都桂病院 消化器内科
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山口 大介
京都桂病院 消化器内科
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田中 泰敬
京都桂病院 消化器内科
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中井 喜貴
京都桂病院 消化器内科
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安原 裕美子
京都桂病院 病理診断科
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國立 裕之
京都桂病院 消化器内科
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