ジャトロファ搾油廃材の急速熱分解に対する金属修飾炭素触媒の効果
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概要
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熱分解GCMS,石英反応管などを用いて,ジャトロファ搾油廃材の急速熱分解のための金属修飾炭素触媒の探索を行った。熱分解GCMSを用いた結果から,含浸法でNiを修飾した活性炭(AC)触媒が有効であることを見出した。主生成物は芳香族または脂肪族炭化水素であり,合計選択率は79.4 %,含酸素化合物などが副生した。Ni/活性炭触媒を用いて石英反応管で反応させた時,芳香族および脂肪族炭化水素選択率は熱分解GCMS法より少し低く64.1 %であった。Ni/活性炭触媒上での水素移動を通して,逐次反応が600 ℃で起こっていることを推定した。商業規模で液体燃料製造プロセスを構築するためには,触媒性能そのものや反応方法などの改良がさらに必要であることが分かった。
著者
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劉 彦勇
(独)産業技術総合研究所
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村田 和久
(独)産業技術総合研究所
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稲葉 仁
(独)産業技術総合研究所
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高原 功
(独)産業技術総合研究所
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Sricharoenchaikul Viboon
National Metal and Materials Technology Center (MTEC)
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