Cs修飾したCu/Ce1−xZrxO2触媒による合成ガスから混合アルコールの合成
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概要
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アンモニア水共沈殿-沸騰分解法でCu/Ce1−xZrxO2を得て,含浸法でCsをCu/Ce1−xZrxO2に導入することによってCsCu/Ce1−xZrxO2触媒を調製した。調製したCsCu/Ce1−xZrxO2触媒(Cs: 1 wt%; Cu: 20 wt%)を用い,T = 573 K,P = 3 MPa,H2/CO = 2/1,GHSV = 2400 h−1の反応条件において,高圧固定床流通式反応系で合成ガスから混合アルコールの合成を行った。CeO2系化合物は還元性を有するため,CsCu/CeO2触媒は工業触媒CsCu/ZnOより高いCO転化率を示した。CeO2系化合物は酸素貯蔵能力を持つため,CsCu/CeO2はCsCu/ZnOに比べて高級アルコール(C2 +OH)を多く生成した。Zr4 +イオンをCeO2格子に導入することによって,セリア系化合物は還元性と酸素貯蔵能力が向上したため,CsCu/Ce0.8Zr0.2O2はCsCu/CeO2より高い高級アルコールのSTY(空時収率)を得た。CsCu/Ce0.8Zr0.2O2触媒を用いた反応において,反応温度の上昇に伴ってCO転化率は向上したが,メタノールへの選択率は低下した。一方,573 KにおいてCsCu/Ce0.8Zr0.2O2触媒は最も高い高級アルコールへの選択率を示した。さらに,CsCu/Ce0.8Zr0.2O2触媒は高い反応圧力において,CO転化率や高級アルコールへの選択率が向上したことも分かった。
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