尿中ポリアミンの癌スクリーニング効果について
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概要
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われわれは,約1年間にわたり当院ドック科受診者の尿中ポリアミンを測定した。ドック科受診者のmean±2SD範囲は12.4~48.7μmol/g・crとなり,上限値48.7μmol/g・cr以上を異常値と考え,尿中ポリアミンの癌スクリーニング検査としての有用性について検討した。 その結果,癌と診断されたドック科受診者のなかで尿中ポリアミン高値例はなく,異常値を示した症例はすべて非癌疾患であった。胃癌,肺癌患者の尿中ポリアミン値も比較的早期段階では異常値率は低い傾向が見られ,尿中ポリアミンの癌スクリーニング検査としての有用性は低いと思われた。
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公益社団法人 日本人間ドック学会 | 論文
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