糖代謝検査に対する下垂胃の影響
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概要
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人間ドックの糖代謝検査で下垂胃の受診者に異常の出る傾向があり,1992,1993,1994,1995年度の受診者の内,空腹時血糖値,50g OGTT1時間値,FRAの異常に占ある下垂胃の割合を調べた。空腹時血糖値110mg/dl超では,男は1.5%,女は12.2%であった。OGTT1時間値200mg/dl以上では男は2.2%,女は20.9%で,FRA290μmol/L以上では男は3.0%,女は31.4%で,下垂胃の占める割合が多くなった。さらに空腹時血糖値110mg/dl以下,OGTT値200mg/dl以上に占ある下垂胃の割合は,その逆に比べ2倍であり,空腹時血糖値110mg/dl以下,FRA290μmol/L以上に占める下垂胃の割合は,その逆に比べ男で4倍,女で3倍であった。特にFRA高値では下垂胃の形態的機能的理由による影響が大きいと考えられる。
- 公益社団法人 日本人間ドック学会の論文
公益社団法人 日本人間ドック学会 | 論文
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