人間ドックにおける耐糖能変化の経過観察
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概要
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人間ドック受診者1,144例を対象に平均3.64年の経過観察を行い,耐糖能の変化を観察した。追跡前後の耐糖能を比較すると,境界型の9.1%が糖尿病型へ移行し,逆に糖尿病型の21.6%が境界型へ移行した。糖尿病への進展に関係する危険因子としては,血糖2時間値および空腹時値との関係が強く,肥満との関係も有意であった。一方,診断基準により糖尿病とされたものでも,血糖2時間値<220mg/dlのものは半数が追跡時に境界型へ移行した。この場合も肥満度との関係が観察された。
- 公益社団法人 日本人間ドック学会の論文
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