原発性鎖骨下静脈血栓症(Paget-Schroetter症候群)—3例の治療経験と本邦報告例の検討—
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概要
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●要 約:原発性鎖骨下静脈血栓症(Paget-Schroetter症候群)は静脈性胸郭出口症候群および特発性鎖骨下静脈血栓からなり,アルゴリズムに従った治療法が普及しつつある.3例の原発性鎖骨下静脈血栓症を保存的(血栓溶解療法,抗凝固療法)に治療し,1例は良好な鎖骨下静脈の開存を得ることができ,1例は狭窄を残したものの再開通を得ることができた.1例は鎖骨下静脈に閉塞を認めたが,豊富な側副血行路の発達を認めた.3例とも症状は完全に消失し社会復帰を果たした.本邦論文報告86例の中で,治療後の開存性の記載のある42例に関し検討し,本邦の治療の現状を概観するとともに,当院の治療方針を構築したので報告する.
著者
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折田 博之
恩賜財団済生会山形済生病院心臓血管外科
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廣岡 茂樹
恩賜財団済生会山形済生病院心臓血管外科
-
外田 洋孝
恩賜財団済生会山形済生病院心臓血管外科
-
小林 夕里子
恩賜財団済生会山形済生病院心臓血管外科
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