可搬式マルチチャンネル反射法探査システム
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概要
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マルチチャンネル反射法(MCS)システムは構造探査システムの一つであり,海底下の地層境界や断層等で信号が反射する様子を解析することによって地下構造のイメージングを可能とするものである.海洋研究開発機構では地震発生過程解明などを目指して,様々な構造探査システムによって探査を行ってきている.しかし最近は構造探査の目的が多様化しており,従来以上に高分解能のイメージングが求められてきている.また浅海や極域といった特殊海域での調査も想定され,多様な船舶へ搭載する必要が生じてくる.このような観点から可搬式MCSシステムの導入を2011年に行った.取得データの状態は良好であり,期待した高分解能イメージングが可能であることが確認できた.また,日本海溝陸側斜面先端付近の微細構造イメージングに成功し,掘削候補点選定に貢献した.今後ますます活躍の場が広がると期待される.
著者
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月岡 哲
独立行政法人海洋研究開発機構
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山下 幹也
独立行政法人海洋研究開発機構 地球内部ダイナミクス領域
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中村 恭之
独立行政法人海洋研究開発機構 地球内部ダイナミクス領域
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野 徹雄
独立行政法人海洋研究開発機構 地球内部ダイナミクス領域
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小平 秀一
独立行政法人海洋研究開発機構 地球内部ダイナミクス領域
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高橋 成実
独立行政法人海洋研究開発機構 地球内部ダイナミクス領域
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三浦 誠一
独立行政法人海洋研究開発機構 地球内部ダイナミクス領域
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大渡 祐樹
独立行政法人海洋研究開発機構 海洋工学センター
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大渡 祐樹
独立行政法人海洋研究開発機構 海洋工学センター
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伊藤 誠
独立行政法人海洋研究開発機構 海洋工学センター
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