消化管壁・全層縫合器Over-The-Scope-Clipシステムの臨床使用経験
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概要
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近年,消化管出血,穿孔,瘻孔に対し,画期的な全層縫合器としてOver-The-Scope-Clip(OTSC)が登場し,本邦でも薬事認可された.海外においてその臨床的有用性の報告が散見されるものの,本邦における文献的報告は未だ見当たらない.そこで,今回われわれは,当科でOTSCを使用した16例の治療成績を報告する.<BR>16例中14例においてOTSCによる創部閉鎖が成功した.慢性経過の出血性胃潰瘍2例においては,線維化による創面の硬さのため手技は不成功となった.OTSC成功14例の平均観察期間69.1日において,合併症は1例も認めなかった.<BR>OTSCは消化管穿孔,難治性出血,瘻孔治療において,有用かつ安全なデバイスであった.しかしながら,3cmを越える創面の完全閉鎖や慢性線維化例の閉鎖においては,OTSCの限界が指摘される.
著者
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正木 勉
香川大学 消化器・神経内科
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森 宏仁
香川大学 消化器・神経内科学
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小林 三善
香川大学 消化器・神経内科
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尾立 磨琴
KKR高松病院
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小原 英幹
香川大学 消化器・神経内科
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藤原 新太郎
香川大学 消化器・神経内科
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西山 典子
香川大学 消化器・神経内科
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森 宏仁
香川大学 消化器・神経内科
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