更年期男性の不定愁訴に白虎加人参湯が有効であった2例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
更年期男性の不定愁訴に対して白虎加人参湯が有効であった2例を報告する。更年期男性に出現する様々な不定愁訴に対して,男性にも更年期障害が存在することが1939年に米国で報告された。その後,加齢男性性腺機能低下症候群(以下 LOH 症候群)という言葉が採用され,そのガイドラインが作成された。2症例とも更年期男性であり鑑別診断として LOH 症候群が挙げられたため,その診断基準のひとつであるAMS スコア(Aging Males Symp toms rating scale)を行った。症例1は48歳男性。主訴は連日続く頭痛で,鎮痛剤を多用していた。初診時の AMS スコアは85点中27点であり,軽度の LOH 症候群も疑われた。症例2は48歳男性。主訴は一日に頻繁に起こるほてりであった。AMS スコアは42点であり,中等度の LOH 症候群が疑われた。<BR>更年期男性の不定愁訴は男性ホルモンの低下により生じると考えられ,その治療にはアンドロゲン補充療法や漢方薬などが用いられる。漢方薬としては八味地黄丸や加味逍遥散などが用いられることが多いが,今回の2症例は問診から口渇と多飲があったため白虎加人参湯を投与し著効を得た。
著者
関連論文
- 漢方生薬処方の調剤技術料に関する現在の問題
- 203 新しく開発した冷え症質問票を用いた当帰四逆加呉茱萸生姜湯と塩酸サルポグレラートの冷え症改善に関する臨床検討(循環器疾患,一般演題,伝統医学のあるべきかたちとは-世界の潮流と日本の役割-,第59回日本東洋医学会学術総会)
- 慶應義塾大学医学部における漢方医学教育の試み
- 総合討論(21世紀の日本の東洋医学の進路を探る,特別シンポジウム,第57回日本東洋医学会学術総会)
- 21世紀の日本の東洋医学の進路を探る
- 東洋医学論文をいかに書くべきか? : 日本東洋医学雑誌編集委員会の議論より
- 漢方専門外来受診患者における漢方薬服用に関する実態調査 : 漢方薬に対する患者の認識とコンプライアンス
- 新世紀に読む : 『漢方診療三十年』 (大塚敬節著) (38)
- 新世紀に読む : 『漢方診療三十年』 (大塚敬節著) (37)
- P-23 Balb/cマウスにおける十全大補湯の免疫作用への働きとその作用機序の解明(免疫・アレルギー,一般演題ポスター,第24回和漢医薬学会大会 和漢薬の複雑さ-経験知と科学知-)
- P-22 C57BL/6マウス大腸のtype1インターフェロン産生における十全大補湯の影響(免疫・アレルギー,一般演題ポスター,第24回和漢医薬学会大会 和漢薬の複雑さ-経験知と科学知-)
- C-12 外科的侵襲による腸内細菌および腸管運動の変動(消化器・チャンネル,一般演題口演,第24回和漢医薬学会大会 和漢薬の複雑さ-経験知と科学知-)
- 漢方をめぐる国際的な動向について
- 新世紀に読む : 『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(39)
- 抗生物質併用投与による漢方薬配糖体成分の体内動態変動とその対策
- 245 半夏瀉心湯が奏効した脳幹部病変にともなう中枢性吃逆の2例(神経・筋疾患, 第58回日本東洋医学会学術総会)
- データマイニングによる糖尿病患者の分類とそれに基づく合併症リスク評価および危険因子の順位付けについて
- 慶應大学輪読会 : 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(9)
- 新世紀に読む : 『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(8)
- 新世紀に読む : 『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(7)
- 新世紀に読む : 『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(6)
- 新世紀に読む : 『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(5)
- 第20回漢方治療研究会開催に当たって : 近代漢方の発展をふりかえる
- 初診患者からみた慶應義塾大学病院漢方クリニックの特徴(東洋医学の広場)
- 207 初診患者からみた慶應義塾大学病院漢方クリニックの特徴(その他1,一般演題,第57回日本東洋医学会学術総会)
- P-590 漢方薬の使用状況および服薬指導に関する実態調査(6.服薬指導(入院・外来)9,医療薬学の未来へ翔(はばた)く-薬剤師の薬剤業務・教育・研究への能動的関わり-)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(24)
- 168 主要家族構成員の治療開始後に順調に改善した産褥欝の症例(産科・婦人科疾患3,一般演題,伝統医学のあるべきかたちとは-世界の潮流と日本の役割-,第59回日本東洋医学会学術総会)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』 (大塚敬節著) (36)
- 小児科疾患と漢方 (下)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』 (大塚敬節著) (35)
- 小児科疾患と漢方 (上)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(34)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(33)
- 新世紀に続む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(32)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(31)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』 : (大塚敬節著)(30)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(29)
- 慶應大学輪読会 新世紀に読む『漢方診療三十年』
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』 : (大塚敬節著)(27)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(26)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(25)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(24)
- 4. 漢方国際化の問題点(漢方薬の国際性を目指して)(第55回日本東洋医学会学術総会)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(40)
- 漢方の真の国際化とは?
- 集中治療患者の食欲不振に対する漢方治療の有用性
- なぜ,今,日本漢方か : 世界各国の医師が日本漢方を選ぶ理由と自国の事情あるいは普及(東洋医学の広場)
- こころに残る症例
- バーチャルクラスを通じての海外向け漢方医学教育
- 漢方薬の国際性を目指して
- 145 腸内細菌の変化からみた虚弱児に対する小建中湯類の効果(小児科疾患,一般演題,伝統医学のあるべきかたちとは-世界の潮流と日本の役割-,第59回日本東洋医学会学術総会)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(23)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(20)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(19)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(18)
- SS-03-02 慶應義塾大学医学部における漢方医学教育の現状と将来展望(3.アンケート結果に対する意見と討議,特別シンポジウム 次世代の漢方医薬学教育への期待,第24回和漢医薬学会大会 和漢薬の複雑さ-経験知と科学知-)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(15)
- 113 漢方自動問診システムの構築(EBM, 第58回日本東洋医学会学術総会)
- 072 虚弱児に対する小建中湯類の効果(小児科1, 第58回日本東洋医学会学術総会)
- Juzentaihoto reduces post-partial hepatectomy hyperammonemia by stabilizing intestinal microbiota
- 新世紀に読む : 『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(13)
- 新世紀に読む : 『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(12)
- 慶應大学輪読会 : 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(11)
- 新世紀に読む : 『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(10)
- 01-H-04 チトクロムP450の発現に及ぼす腸内細菌の影響(薬物動態(TDM・投与設計等),医療薬学の扉は開かれた)
- 060 香附子の抗うつ作用(13 精神・心理(3))
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(21)
- 小柴胡湯のマウスリンパ球刺激作用 : 漢方薬の薬物添加リンパ球刺激試験に関連して
- O-54 漢方薬配糖体成分の吸収におよぼす抗生物質併用投与の影響
- 漢方調剤に必要な臨床的知識 : 青山薬局篇
- K-091(30) 漢方薬配糖体成分の吸収におよぼす抗生物質併用投与の影響
- J-079(30) 網羅的遺伝子発現解析を用いた漢方薬研究の新手法及び腸内細菌の影響 : 3. 免疫機構に対する TJ-48 の影響
- J-078(30) 網羅的遺伝子発現解析を用いた漢方薬研究の新手法及び腸内細菌の影響 : 2. Heat Shock Protein 発現に対する TJ-48 の影響
- J-077(30) 網羅的遺伝子発現解析を用いた漢方薬研究の新手法及び腸内細菌の影響 : 1. メタロチオネイン発現に対する TJ-48 の影響
- 143 漢方薬投与により短期間で抗うつ薬を漸減中止せしめた3例(精神・心身医学・全人医療4,一般演題,第57回日本東洋医学会学術総会)
- 大腸におけるインターフェロンαの産生に対する十全大補湯の作用 : MyD88、TLR4ノックアウトマウスを用いた解析
- 牛車腎気丸で原因不明外陰部痛が軽快するとともに排尿障害が改善した一例
- 診療情報のハーモナイゼーション(「東アジア地域における伝統医学のハーモナイゼーション」,委員会報告,特別演題,伝統医学のあるべきかたちとは-世界の潮流と日本の役割-,第59回日本東洋医学会学術総会)
- サイエンスとしての漢方療法
- 2. 漢方の国際化に向けての戦略(21世紀の日本の東洋医学の進路を探る,特別シンポジウム,第57回日本東洋医学会学術総会)
- 042 漢方診療30年にみる侠苓の薬能(生薬, 第58回日本東洋医学会学術総会)
- 世界に広がる東アジア伝統医学(ボーダレス時代の東洋医学, 第58回日本東洋医学会学術総会)
- 漢方の国際化に向けての戦略(21世紀の日本の東洋医学の進路を探る,特別シンポジウム,特別演題,第57回日本東洋医学会学術総会)
- 漢方国際化の問題点(シンポジウム4 : 「漢方薬の国際性を目指して」)
- 139 漢方薬の薬物添加リンパ球刺激試験の問題点(32 病態(現代医学)(3))
- 歴代漢方医家における一回処方の薬剤数について
- 漢方薬十全大補湯が大腸の IFN-alpha 産生に及ぼす影響
- I-071(31) 石菖蒲およびその成分によるアルツハイマー病治療に関する基礎検討
- 疾病及び関連保健問題の国際統計分類について
- 新世紀に読む : 『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(42)
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(41)
- 小柴胡湯のマウスリンパ球刺激作用 : 漢方薬の薬物添加リンパ球刺激試験に関連して
- 新世紀に読む『漢方診療三十年』(大塚敬節著)(44)
- 疾病及び関連保健問題の国際統計分類について
- 大桃花湯が潰瘍性大腸炎術後の繰り返す回腸嚢炎に対し有効であった1症例
- 日中の伝統医学教育システムの相違
- 大桃花湯が潰瘍性大腸炎術後の繰り返す回腸嚢炎に対し有効であった1症例
- 更年期男性の不定愁訴に白虎加人参湯が有効であった2例
- 葉タバコ農家の転作により生薬原料の国内生産を増やすための条件の検討