LC-MS/MSによる市販および調理食品中のヘテロサイクリックアミンの分析
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概要
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10種のヘテロサイクリックアミン類(HCAs)について,加熱調理食品に適用可能な分析法を検討した.分析法はHCAsを酸性下でメタノール抽出し,多孔性ケイソウ土カラム,弱陰イオンおよび強陽イオン交換カラムによる精製後,LC-MS/MSにより測定するものである.分析法の妥当性確認は,マーケットバスケット方式で調製したトータルダイエットスタディ(TDS)試料のうち,第4群(油脂類),第10群(肉・卵類)および第11群(魚介類)を用いて実施した.10 ng/g相当添加したときの回収率,および試行数2回で5日間分析した場合の精度(併行精度および室内再現精度)は,一部のHCAsには課題があるもののほぼ良好な結果であった.検出下限(LOD)および定量下限(LOQ)は,定量下限付近の測定値の変動から算出した.さらに,本分析法を用いて,TDS試料の1~13群,市販調理済食品27品目および試験室内で調理した食品中の含有濃度を測定して,方法の実用性の確認を行うとともに実態調査を行った.
- 公益社団法人 日本食品衛生学会の論文
著者
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渡井 正俊
財団法人 日本食品分析センター
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小木曾 基樹
財団法人 日本食品分析センター 多摩研究所
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木船 信行
財団法人 日本食品分析センター彩都研究所
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渡井 正俊
財団法人 日本食品分析センター彩都研究所
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伊藤 志保美
財団法人 日本食品分析センター多摩研究所
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梶原 知恵
財団法人 日本食品分析センター多摩研究所