ウシ体外操作胚盤胞のアルミプレートガラス化法
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概要
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アルミプレートガラス化(APV)法によるウシ体外操作胚盤胞の超低温保存法の有効性を検討するとともに移植試験を行った.体内受精胚,OPUもしくは食肉処理場由来の未成熟卵由来の体外受精胚(IVF胚)および胚の一部を切断した体内受精胚(バイオプシー胚)をAPV法ならびに緩慢凍結保存法により超低温保存した.これらの各胚の加温もしくは融解後の生存率を比較したところ,バイオプシー胚で95.0%とAPV法で生存率が高く(<I>P</I><0.01),IVF胚においても89.2%とAPV法で生存率が高かった(<I>P</I><0.05).移植試験では,APV法で保存したIVF胚のダイレクト移植により17.4%が受胎したが,ストロー外希釈加温の受胎率(46.7%)に比べて受胎率が低下した(<I>P</I><0.01).以上より,APV法はウシ体外操作胚の超低温保存法として適していると考えられたが,ダイレクト移植にはストロー内希釈加温方法の改善が求められる.
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