育種改良を目的としたクローン家畜生産技術の応用に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
体細胞クローン技術は高能力な家畜の複製、育種改良の効率化や遺伝資源の保存に利用できる技術として期待されている。そこで、種雄牛候補の体細胞を用いて生産したクローン牛について肥育試験を実施し、発育の正常性と産肉能力について調査し、種雄牛候補の後代検定牛の成績と比較した。その結果、クローン牛の体重および体高については日本飼養標準の発育標準値のほぼ範囲内であり、発育は正常であることが示唆された。また後代検定牛と比較すると、体高は肥育開始40週以降後代検定牛の上限を上回り、若干発育が良かった。産肉能力についてはロース芯面積および推定歩留が後代検定牛の上限を上回り、その他については上下限値の範囲内であった。以上の結果から、クローン牛は正常な発育能力を有し、かつ後代検定牛と同等の産肉能力を有していることが示唆された。
- 2010-02-00
著者
関連論文
- バイオプシー家畜胚の保存技術の確立
- 卵巣の保存がウシ顕微授精胚, 単為発生胚および体細胞核移植胚の発生能に及ぼす影響
- ルーメンバイパスメチオニン製剤の利用による乳生産の効率化と窒素排泄量の低減
- 牛におけるクローン技術の現状
- 9場所協定研究 乳牛の分娩前後の飼養法に関する研究 移行期の栄養水準が産乳と繁殖におよぼす影響
- 育種改良を目的としたクローン家畜生産技術の応用に関する研究(第2報)体細胞クローン豚の後代産子における発育および産肉能力の正常性調査
- 育種改良を目的としたクローン家畜生産技術の応用に関する研究(第1報)クローン牛の効率的な作出方法の開発
- クローン家畜生産技術利用による優良家畜作出試験 (畜産センター)
- クローン家畜生産技術利用による優良家畜作出試験(第4報)体細胞クローン牛の繁殖能力およびその後代産子に関する調査 (畜産センター)
- 茨城県における農家採卵のあゆみと展望
- 妊娠認識物質を利用した受胎率向上技術の確立
- バイオプシー家畜胚の保存技術の確立(第3報)
- 妊娠認識物質を利用した受胎率向上技術の確立(第2報)
- バイオプシー家畜胚の保存技術の確立(第2報)
- 牛の受精卵移植技術普及定着に関する研究 (畜産センター)
- 妊娠認識物質を利用した受胎率向上技術の確立(第5報) (畜産センター)
- バイオプシー家畜胚の保存技術の確立(第1報) (畜産センター)
- 生体吸引卵子による初期胚作出技術の確立 (畜産センター)
- 生体吸引卵子による初期胚作出技術の確立(第5報) (畜産センター)
- PCR法による性判別技術の確立 (畜産センター)
- 受卵牛の受胎率向上に関する研究(第4報)栄養膜小胞の効率的な作出のための回収時期の検討および受胎率の向上 (畜産センター)
- 受卵牛の受胎率向上に関する研究--受胎率向上及び受胚牛評価法への栄養膜小胞の利用に関する実証試験 (畜産センター)
- ウシ栄養膜小胞の体外培養におけるインターフェロンτ産生に及ぼす要因
- 単為発生胚との共移植が凍結-融解後のウシ体内受精胚の受胎成績に及ぼす影響
- ルーメンバイパスメチオニン製剤の利用による乳生産の効率化と窒素排泄量の低減
- 育種改良を目的としたクローン家畜生産技術の応用に関する研究
- ウシ体外操作胚盤胞のアルミプレートガラス化法
- ウシ体外操作胚盤胞のアルミプレートガラス化法