加硫ゴムの溶剤中での空気酸化分解
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概要
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各種硫黄加硫ゴム (NR, SBR及びBR) の液中空気酸化分解反応を四塩化炭素あるいはトルエン中, 過酸化ベンゾイルの存在下70~100℃で行った.これら加硫ゴムは酸化分解し, 反応生成物は用いた溶剤及び有機溶剤に可溶な粘着性の可塑性物質であった. この反応では加硫ゴムの主鎖が酸化によって切断し可塑化した. これら反応生成物は硫黄, ジクミルペルオキシド, チウラム及び二酸化鉛などの加硫剤で再加硫が可能であり, 特に二酸化鉛が有効で室温加硫も可能であった. 硫黄再加硫物の物性は試料加硫ゴムの物性より劣り, 再加硫NRではある程度ゴム表面が可塑されただけのものが優れていた. 再加硫SBRは溶剤に溶解するほど優れていた. 新ゴムに配合した加硫物性は配合割合の多いほど劣った.
- 一般社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
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箕浦 有二
Osaka City University
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山口 幸一
Industrial Research Institute Hyogo Pref
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横山 督
Industrial Research Institute Hyogo Pref
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平田 好顕
Industrial Research Institute Hyogo Pref
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箕浦 有二
Osaka Cisy Univercity
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