廃タイヤ熱分解により回収したカーボンブラックの品質と用途
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概要
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廃タイヤ熱分解によって生成した炭化物を原料として, カーボンブラックを製造するための方法及び回収したカーボンブラックの品質と用途について検討した.炭化物に含まれる揮発性物質を除去するために, 500℃ 前後の温度で再加熱処理を加え, 粉砕・造粒の工程を経て粒状化したカーボンブラックを製造した.カーボンブラックのゴムに対する補強性は, 熱分解温度によって最も大きく影響され, 熱分解温度が600℃ 付近でゴムに対する補強性が最も高いカーボンブラックが製造できる.それ以上の高温になるとゴムに対する補強性が急激に低下するが, これはカーボンブラック粒子の凝集力が増し, ゴムへの分散性が劣るためである.回収カーボンブラックを使って安全ぐつ, 自転車タイヤを試作し, 実用テストを実施した結果, 回収カーボンブラックは市販品 (HAF) に比べて耐摩耗性が若干優れていることが分った.
- 一般社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
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浅井 俊博
Kobe Steel, Ltd. Mechanical Engineering Research Laboratory
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井上 公雄
Kobe Steel, Ltd. Mechanical Engineering Research Laboratory
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平田 好顕
Industrial Research Institute, Hyogo Pref
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横山 督
Industrial Research Institute, Hyogo Pref
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志方 徹
Industrial Research Institute, Hyogo Pref
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酒井 民春
Kobe Steel, Ltd. Mechanical Engineering Research Laboratory
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岸 史郎
Kobe Steel, Ltd. Mechanical Engineering Research Laboratory
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横山 督
Industrial Research Institute Hyogo Pref
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平田 好顕
Industrial Research Institute Hyogo Pref