皮膚悪性腫瘍の再切除方法-我々はこうしている-
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概要
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良性皮膚腫瘍と診断して,切除後の病理組織学的検査にて悪性と診断された場合や,悪性腫瘍切除後に断端が陽性であった場合には再切除が必要となる。初期治療で単純縫縮を行った場合は,一般的にその縫合線から水平方向に安全域と考えられる距離を離して再切除が行われているのではなかろうか。しかし,この方法では垂直方向の安全域は確保できているのかが問題である。我々は縫合部瘢痕を一旦哆開させて,初回手術の腫瘍切除時と同じ状態に戻した後,腫瘍が存在した部位から水平方向に安全域を離して皮膚切開を加える。垂直方向は皮膚切開線から垂直に安全と考えられる深さまで切開する。そこで,皮膚および皮下脂肪織や筋膜も一塊として切除する。この方法では深部の取り残しが少なく有効と考えられる。
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