右こめかみに生じ耳下腺内リンパ節転移を認めたatypical fibroxanthomaの1例
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概要
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81歳，男性。2008年12月右こめかみに腫瘤が出現，増大，当科を受診した。2009年5月11日当科初診時，前額右に12×10 mmの紅色腫瘤を認めた。皮膚生検で組織学的に紡錘形または明るい胞体と核の異型性を伴う腫瘍細胞が真皮内に増殖し，多核細胞や壊死もみられた。免疫組織化学で腫瘍細胞はCD68陽性，CD34，AE1/AE3，s－100，α－SMA陰性，Ki67陽性率は24.6％であった。Atypical fibroxanthomaと診断し，6月23日に拡大切除を施行した。2010年2月より右耳前部の皮下硬結が出現し増大，3月18日のMRIで皮下深部に20×16 mmの硬結を指摘された。3月30日に右耳下腺切除を施行，組織学的に耳下腺内リンパ節に右こめかみの腫瘤と類似の組織所見を示す腫瘍巣を認めた。
著者
-
宿輪 哲生
国立病院機構長崎医療センター 皮膚科
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三根 義和
国立病院機構長崎医療センター皮膚科
-
伊東 正博
国立病院機構長崎医療センター病理
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伊東 正博
国立病院機構長崎医療センター 臨床研究センター
-
田中 藤信
国立病院機構長崎医療センター耳鼻咽喉科
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